テキストサイズ

猫とケモノと時々へんたいさん。

第1章 0* どうしてこうなった




********


「今日の夕飯、何にする?」
「んーとね、ハンバーグー♪」

これから起こる、みーなに対しては悲劇としか言いようがない事態が起こるなんて考えもせず、少女とろーずは何時もの様に市に買い出しに来ていた。
大方買い物が済んだ二人は、何時ものドーナツショップでオールドファッションを注文しながら、そこのオーナーである少女と話していた。

「相変わらず美味しいわ、ヨーコ」
「本当?嬉しいわ、そう言ってもらえると」

ブロンドヘアを結い上げ、空の蒼さをそのまま詰め込んだ様なスカイブルーの瞳が印象的な美女は、照れ臭そうに笑った。
これまた人目を引く様な、ハチミツ色の髪を腰あたりまで伸ばし、毛先をくるくると巻いた、それと同じ瞳の色をした美少女ーーみーなだがーーがくすりと笑って。

「ね、本当に美味しいよね、ろーず」
「ふ、ほんほーひほひひいほっ、ほーほひゃんほほーはふっ!ふぃー、はひふひっ!(うん、本当に美味しいよっ、ヨーコちゃんのドーナツっ!ふぃー、大好きっ!)」
「ちょっ、口に詰めすぎだって!」
「ほ、褒められているみたいで。ろーずさん、結構グルメさんだから光栄だわ」


.

ストーリーメニュー

TOPTOPへ