
猫とケモノと時々へんたいさん。
第1章 0* どうしてこうなった
「そっちこそ。
男のクセにくっだらないマネしてんじゃないわよっ!」
「を?」
くるんっ、と男の体は反転し、自身の体重も加わり、思い切り地面に叩きつけられる。そして顔スレスレの場所にナイフを突き立て、みーなはにっこりと満面の笑みを浮かべて。
「次、女をバカにしたり、こんな最低最悪なマネをしてみなさい?
首へし折ってあの世へ強制送還してやるからね?」
「ヒ、ヒイイイッッ!!す、すいませっ、すいませんしたああああ!」
「わかればよろしい。
あ、役所の方?強盗未遂、及び傷害未遂犯です。ヨロシクお願いしますねっ♪」
しーーんと静まり返る。
しかしそれも一瞬、わあっと拍手の渦。
「すげーぞねーちゃん!」
「かっこいい!」
「大したもんだよ!」
「ありがとうございます!ほら、フィーナもお礼言いなさい」
「ありがとう!お姉ちゃん、不思議な生き物さん!」
「いいですよっ、お礼なんて!
ね、ろーず」
「ほ!ひひひはひへふははいっ!」
「まだ食ってたのかーー!」
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