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私 と 僕俺

第10章 17年待った初彼③



顔が赤くなって、
今までにないくらい鼓動が早い。

口を閉じたまま。


『ね、葎花先輩』

囁くような小澤くんの声。



私だって、こんなの耐えらんない。


私の両手は、自然と小澤くんの手を
掴んでいた。

『っ…!』

小澤くんはびっくりしてた。
私も自分でびっくりした。




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