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同窓生

第2章 経験

「美桜!」

ビクッ!

『は、はい!?』

「しよーよ///」

『ダメだよぉ!まだ小学生だもん。』

「じゃぁ、中学生になったら良いの?」

『それは……』

「それまでずっとキスだけ?」

『えっと……』

「そんなんじゃ俺、浮気しちゃうよ?」

『えっ???や!嫌だ!』

「じゃぁ、少しは前向きに考えてよ。」

『そんなの……ズルいよ……』

浮気しちゃうの?

嫌だよぉ。

ひどいよぉ。

ポロポロ……涙がこぼれた。

「美桜?」

『ズルいよ。敦くん……。』

「泣かないで……ゴメン。」

『浮気するなんて言わないでよ……』

「ゴメン。ゴメンね。浮気なんてしないよ。美桜しか好きじゃないよ。」

『でも、敦くんのことを好きな人はいっぱいいるんだよ?』

「そうなの?」

『そうだよ。』

涙が止まらないよ。

「ゴメン。冗談にしても酷いよな。両想いになったばかりで浮気の話なんて。」

『浮気するなんて言わないで……』

「しないよ。大丈夫。ゴメン。」

『うぅぅ……』

「ほんと、ゴメン。」

そして、

涙を拭いてくれた。

頭を撫でてくれた。

またドキドキがきた!

不意にキスをした。

『あっ!』

ビックリして涙が止まった。

涙袋の涙を親指で拭いてくれた。

『……///』

恥ずかしくて固まってた。

「美桜のどんな顔も、仕草も、声も、大好きだよ///」

『あ、敦くん……』

私もだよ。私も、敦くんのどんな顔でも、どんな姿でも、大好きでいられるよ。

「俺は美桜のこと、ずっと見てきた。手を繋いだり、キスをしたり……今日だけでいろんなドキドキをしたけど、美桜ともっと……ドキドキしたい。」

『敦くん……』

瞳が重なる。

「……美桜のこと、抱きたい!!!」

ドキッ

ドッキン

ドッキン

……

……

「抱かせて?」

敦くんの瞳が嘘じゃないって言ってる。

敦くんが信じてって言ってる。

『…………』

コクン!

頷いてから、敦くんが抱き寄せて、

「美桜、愛してる……」

そう、耳元で囁いた。

吐息が耳にかかる。

『ンッ!』

ゾクッとして、変な声が出た。

「怖かったら言って。」

『ふぅ……あっ!』

「ん?美桜、耳、感じてる?」

フゥーーー

『はぁっ!あん!』

やだ!こんなエッチな声!

「感じてるね!」

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