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同窓生

第2章 経験

ドキドキ

ドキドキ

胸がうるさくて……

キスを感じる余裕は全くなかった。

しばらくして唇が離れた。

目を開けると、

ばっちり目が合った。

恥ずかしくて、もう、うつむいちゃった。

抱き合ってた体を離して、そのままソファーに座って、どうして良いか分からなくて、とりあえず麦茶をいただいた。

そしたら敦くん、

「なんか、照れるな!」

そう、明るく言ってきた。

『うん///どうしたら良いか分からなくて……ゴメンね///』

「俺もだよ///」

真っ赤な顔して二人してうつむいて話してた。

「でも!」

『ん?』

「もう一回したい!」

ドキドキドキドキ
加速する。

「ダメ?」

『ちょっと待って!えっと!心の準備と言うか……ドキドキしてて大変で……』

そんなよく分からない言い訳をして、ドキドキを抑えようと頑張ったが、

敦くんの深い瞳に吸い込まれそうになる。

「美桜……」

『あ、あ、敦くん……待って……』

「そんな可愛い仕草して……待つなんてムリだよ。」

そして、ソファーに押し倒された!

『ちょっ!敦くん?』

少し強引に腕を頭の横に持っていかれ、

「美桜、好きだよ。」

そう言って、見つめ、

チュッ

チュッ

……

……

何度も何度も優しくキスをした。

そしてまた放れて、

見つめ合った。

もう恥ずかしくて、顔を隠した。

「美桜?」

『もぅ……恥ずかし……』

顔から火が出そう!

敦くんがこんなに近くにいるなんて!

ふれ合ってるなんて!

信じられないんだもん。

広めのソファーに横になってる私の隣に、

ドサッと敦くんが並ぶように横になった。

「美桜、その仕草が俺を欲情させてるんだよ?」

と、言った!

『えっ?』

「可愛いんだもん。やべーよ。」

時計の針はまだ13時半……。

時間はたっぷりある。

『どういう意味?』

「分からない?」

『少しは分かるよ。』

「マジで帰したくない!このまま……このまま美桜と……」

『えっ?』

「セックスしても良い?」

『えぇ?だ!ダメだよぉ!ダメダメ!』

「だめー?」

『ダメ!そんな!恥ずかしいもん。』

「じゃぁ、美桜はずっとしないの?」

『……そーゆーわけじゃないけど……』

「キス、気持ちよくなかった?」

『そーじゃないけど……』



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