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同窓生

第16章 恋しくて……

夏海は昌より……というより学年で前から並んで……一番前!

昌より10センチも身長が低い。

「小さいからってバカにしてるでしょ?」

夏海にとってはその身長こそがコンプレックス。

「そんなことないよ。今はそうするのがベストかと思ってさ。」

「でも、階段だよ?危なくない?」

「飛び込まれたらムリだろうけど、このまま体重預けてくれればいけるよ。」

「本当?実はそろそろ立ちっぱなしがきつくて……。お願いできる?」

「いいよ。来いよ!」

夏海は昌の「来いよ!」の一言にドキドキしていた。

昌に男を感じていた。

そっと寄りかかると、昌がガッチリ受けとめ、そのままお姫様抱っこをして部屋まで運んでくれた。

「……///」

昌に鼓動が聴こえるのではないかと心配しなければならないほど、夏海の鼓動は高鳴っていた。

ベッドまで運び、そのままそっとおろした。

昌もドキドキしていた。

夏海はとても柔らかく、軽かった。

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