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「オレは一人しかいないから、丸っきり同じようにはできないだろうけど。……なぁ、美桜？」

大きなベッドの端に座って話す。

『ん？』

「夏から何度か俺たち、したけど、二人にされた方が気持ち良かったとか、俺としてるときに二人のこと思い出したりとか、あった？」

『ううん。敦くんと心を通わせてするエッチが……気持ち良いから……思い出すことはなかったよ。』

美桜が素直に答える。

「そっか。それ聞いて、安心した。」

『…………本当にごめんなさい。』

「もう、いいよ。済んだことだし。オレも奈瑞菜姉と似たようなことしたんだし。引きずりすぎるのはやめようぜ？」

『敦くん。……うん。』

安心して涙がこぼれた。

「美桜……ゴメンな。これっきり、美桜を裏切るようなことはこれっきりにするよ。本当ゴメンな。」

そう言って敦が優しく抱き締めた。

『私も！敦くん以外の人とはもう二度とないようにする。ごめんなさい。』

敦の腕の中で美桜も反省した。

美桜の胸の感触が、中途半端な格好であったことを思い出す。

「俺がしたいように抱くの、美桜は嫌？」

『え？そんなことないよ。』

「美桜のこと、すっげー好きでいて良い？」

『うん。』

「美桜、このホテル、昼と夜で二部構成のフリータイムがあるんだって。だから、ゆっくりできるよ？」

『優しくしてね？』

「激しいのはダメ？」

『ううん。』

「じゃあ、乱暴なのは？」

『痛くなければ……いいよ。』

「美桜のこと……好きだ！」

『敦くん……』

キスのタイミングがバッチリだった。

はじめは従兄弟がしたように……と思っていた敦だったが、それじゃ、思い出させてしまうと思い、いつも通りの優しく、激しく……自己流で抱くことにした。