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同窓生

第3章 初めての夜

「ただいまー!」

母さんは34歳。

私を23歳で生んだから、とても若い。

キレイだし、笑顔が可愛いし、話しやすいし、大好き!

仕事大好きで、ずっと働いてるけど、仕事の愚痴は聞いたことがない。

仕事は、図書館の司書。

重たい本を持ったり、古い本をしまったり、新しい本を出したり、、、

結構、力仕事もあるから、決して楽な仕事ではないと思う。

「美桜ー!いつもご飯ありがとう!」

母さんが可愛い笑顔でそういってくれる。

『いいえ!母さんこそ、お仕事お疲れ様。』

「ありがとう。明日から夏休みだね!」

『うん。部活はあるけどね。』

「お盆は?」

『ないよー!おばあちゃん家行けるよ!』

「よかった!今回は従兄弟勢揃いだから、楽しみだね!」

『久しぶりだよね。』

「うんうん!」

『早く会いたいね!』

「だねー!」

二人で夕飯のおかずを作り足し、父さんの帰りを待つ。

だいたいいつも19時くらい。

「そういえば、美桜の好きな敦くんとはどう?」

『えっ?///急に何ー?』

母さんは何でもお見通し。

敦くんが好きなんて言ってないのに、だいぶ前からバレてた。

「どーなのー?」

『今日、告白された///』

「えーー?すごいじゃない!じゃあ、恋人同士だね!」

自分のことのように喜んではしゃぐ母さんを見て、嬉しくなった。

『うん///』

恋人同士……

なんか新鮮な響き!

「じゃあ、プレゼント、あげるね♪」

そう言って母さんは自分の部屋に行った。

「はい、これ!」

そして、紙袋を手渡して、

「自分を大切にして、相手にちゃんとしてもらうんだよ?」

そう言った。

『?』

中身は

コンドーム

12個入りが3箱

……

変わった親……

『母さん///』

「安売りしてたのよー」

そんなこと聞いてませんけど。

「もらってねー♪良いのよ。もう、セックスできる体なんだし。まだ早いかもしれないけど、あたしの子だからねー。持ってた方が良いよ。」

シレッとした顔で言った。


♪ピンポーーン♪

『父さんだ!やだ!隠さなきゃ!』

「別に隠さなくても良いじゃない。」

『恥ずかしいもん!』

「じゃあ、部屋に置いてきなー?」

『うん!』

バタバタ……

二階に上がって、机の引き出しの一番下に入れた。

「ただいまー!」

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