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同窓生

第5章 それぞれの思い

また耳元で囁く。

『うーん。うまく言ってね?』

「おう、任せろ!」

そう言ってウィンクした。

キューン!!!

すっごいカッコイイ!!!

敦くん……

なんて浸ってると、

「気持ち良かったよなー?美桜!」

えっ?

『ちょっと敦くん!』

何?それ?

「何?何?お前らヤったの?」

梢くんが食いつく。

『もう!』

どこがうまく伝えたんだ?

「えっ?マジで?」

翔くんと知抄と理沙も驚いた顔をする。

『敦くんのばーか!』

「ゴメンゴメン!二人とも悩んでるみたいだし、良いじゃん!仲間内なんだから~。な?」

敦くんが私の頭を小さい子にするイイコイイコをしてくれた。

またまた

キューン!!!

ってなる。

ズルい!

完全に敦くんに操られてる。

「ここだけの話だぞ?」

敦くんが続ける。

「うん!」

ゴクッ!

みんなが生つばを飲む音が聞こえた気がした。

私は恥ずかしくてずっと膝を抱えて座り、足の指を動かして、それをずっと見てた。

「この前保健の授業でもらったコンドームを使ってさ、美桜も最初は痛いって言ってたけど、だんだん気持ち良いってなって、すっげー動かしたけど、こんな気持ち良いことあったんだーってくらい気持ち良かったよ!な?美桜?」

『もーーーーー!ばか。ばか。ばか。』

私は膝を抱えたまま、足をじたばたさせてそう言った。

「あれ?ダメだった?」

敦くんがふぅーっと溜め息をついた。

「美桜は、気持ちよくなかった?」

と、真面目に聞いてくる敦くん。

ちらっと敦くんを見るとあの意地悪な顔をしてた。

なんでー?この顔されると逆らえなくなるー!

「美桜?」

『もー……気持ち良かったよ。』

小さい声でいうと、

「聞いた?理沙!聞いた?気持ち良いんだって!だからヤらせて?」

と、梢くん。

「ばか!あんたはー!そんなことばっか言って!それは……分からないじゃない!それに、初めは痛かったって言ってたでしょ?だんだん気持ちよくならないかもしれないじゃない!」

と、理沙。

「なんだよ?分からないって?」

「だから、気持ちよく感じるかどうかなんて、腕次第でしょ?あんたの!」

「じゃあ、敦に伝授してもらう!」

「ばかか!」

ギャーギャー言ってる二人を横目に、

知抄が翔くんと小声で話してる。

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