テキストサイズ

同窓生

第5章 それぞれの思い

***知抄と翔***

ずっと大好きだった、翔くん。

翔くんが私のことをずっと好きだったと言ってくれて、本当に泣きそうになった。

翔くん……

キスが止まらない。

大人のキスが……

こんな!

激しいの、すごい……気が遠くなりそう……


ジュル……

チュッ!

ジュル……


唇から音が漏れる。

サワサワ~と、翔くんの手が私のおしりを撫でる。

あっ!

恥ずかしいな。

おしり……。

思わず翔くんの手を握って、動きをとめた。

「知抄……触らせて?」

『恥ずかしくて……』

そう言ったら、

「知抄の体、全部触りたい!知抄の全部、教えてよ。」

なんて、捨てられた仔犬みたいな目でお願いしてくる。

もう……

そんなこと言われて、嬉しくない子はいないよ。

いいよ、と言う代わりに手をどけた。

「知抄……可愛いよ。」

髪をかきあげられ、首筋に私より大きな手が這う。

その手は、首筋から背中を通る。

まだ脱いでない服の上を撫でるように這う。

何だろう、これ。

気持ちイイ!

『あん!』

私は生まれて初めてあえぎ声を出した。

恥ずかしいッ!/////

でも顔は隠せない。

翔くんが私の顔を触るから。

それが心地好いから。

もっと触られたくなる。

「知抄、声、可愛い。恥ずかしい?」

『うん。』

「顔、真っ赤。可愛いよ!」

そう言って翔くんは私の頬を両手で包んでキスをした。

幸せ……

心臓はうるさいけど、

それすら心地好いと感じるくらい、

今、幸福感でいっぱい。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ