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同窓生

第6章 プール

ほどなくして、

ピンポーン……

敦くんたち、来たみたい!

『はーい?』

「迎え来たよ♪」

『敦くん!』

玄関を開けると、

「美桜、行こ?」

いつもと変わらない皆がいた。



学校に着くと、ちょうど水泳部の練習が終わった所で、

プールが急にガランとした。

夏休みのプールは、基本的には自由に泳いでる感じ。

行くことに意味がある。

「美桜、遅いよ!」

私が行くと、皆が待ってた。

『ゴメン!』

シャワーを浴びて、準備体操をして、

水に慣れた所で

ザバーンッ!

プールに入った!

気持ちいい☆

やっぱ、プールは最高!

私達六人は皆プールが好き。

水泳部で欠員が出ると、

誰かしら抜擢される。


「競争しよ?」

理沙が私と知抄を誘った。

「良いよ!」

『うん!』

私達は三人でコースに並び、先生に頼んでタイムを競うことにした。

「おまえたち、やるからには本気でな!50メートルか?25か?」

先生が確認する。

「25でお願いします。」

理沙が言う。

いきなり50なんて、このあと遊べなくなるしね。

「先生、美桜たちが終わったら今度、俺らも見てください!」

敦くんが言う。

「おう。良いぞ!」

そして、

「よーい!」

ピーッ!

バッシャーン!

自由形、一本!

気持ちいい☆

水、落ち着く!

私は別にタイムなんて気にしない。

でも、やるからには一生懸命やる。

理沙も知抄も手抜きなんて絶対しないし、大嫌いだから、

この二人と競うときはいつも以上に真剣にやる!

そう、決めてる。

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