同窓生
第6章 プール
もうすぐゴールだ!
25はあっという間だなー。
トン!
壁に手をついた。
「14秒46」
先生がそう言った。
『そっかー。けっこう頑張ったんだけどな。記録抜けないなー。』
「やっぱ美桜、速いわー。」
「美桜には負けるなー。」
あ!一番だったのか。
『へへー!負けないもんね!二人とも速いから頑張れるの。』
「いやー、美桜は速いよ。」
何で水泳部入らないの?
それは、言わない約束。
だからこのメンバーは絶対言わない。
先生たちも知ってる人は言わない。
泳ぐのも
競うのも
大好きだよ
でも、
水の事故で一度、死にかけてるんだ、私。
一昨年……だから4年生のとき。
このプールで。
一人で練習してて、
足がつって、溺れて……
発見されたのがけっこう遅かったから、
目覚めるまで時間かかって。
気がついたら病院だった。
だから、
両親が嫌がる。
怖くて
応援できないから、
堂々と応援できる部活にしてほしいって
だから、陸上にした。
ま、それでも記録的に新記録とか出しちゃったら、
やらざるを得ないんだろうけどね。
25はあっという間だなー。
トン!
壁に手をついた。
「14秒46」
先生がそう言った。
『そっかー。けっこう頑張ったんだけどな。記録抜けないなー。』
「やっぱ美桜、速いわー。」
「美桜には負けるなー。」
あ!一番だったのか。
『へへー!負けないもんね!二人とも速いから頑張れるの。』
「いやー、美桜は速いよ。」
何で水泳部入らないの?
それは、言わない約束。
だからこのメンバーは絶対言わない。
先生たちも知ってる人は言わない。
泳ぐのも
競うのも
大好きだよ
でも、
水の事故で一度、死にかけてるんだ、私。
一昨年……だから4年生のとき。
このプールで。
一人で練習してて、
足がつって、溺れて……
発見されたのがけっこう遅かったから、
目覚めるまで時間かかって。
気がついたら病院だった。
だから、
両親が嫌がる。
怖くて
応援できないから、
堂々と応援できる部活にしてほしいって
だから、陸上にした。
ま、それでも記録的に新記録とか出しちゃったら、
やらざるを得ないんだろうけどね。