テキストサイズ

同窓生

第6章 プール

敦くんたち三人が競う。

私達はキャーキャー言いながら、

それぞれの彼氏を応援していた。

敦くんが一番だった!

ヤッター!ヤッター!

でも、そこまで差がなかったし、

みんな頑張ってたから、

単純には喜べない。

『敦くん。お疲れ様ー!』

タオルを渡す。

「サンキュー。美桜も、お疲れ!」

ニコニコ

お互い笑顔で、水をのみに日陰に行った。

ちょうど、更衣室の陰。

『敦くんはいつも、何やっても一番だね。勉強も、運動も、音楽も。塾行ってないじゃん。いつ勉強してるの?』

「俺?別に。授業中だけしっかり聞いてるだけだよ?あとは、宿題やるときについでに予習と復習してるだけ。」

『えっ?それだけ?』

「そうだよ。大体、勉強なんて好きじゃないし。早く終わらせたいけど、分からない所があるのも嫌だから、宿題の時だけやるんだよ。後から時間作るの面倒じゃん。」

『確かにそーだね。改めてってなるといやいややるから余計、進まなくなるんだよね。』

「そ。だから、悪循環。勉強なんて効率よくやれば良いんだよ。」

『そっかー。なんか、良いこと聞いたー!今日から頑張ってみようかな!』

「今度一緒に夏休みの宿題やろー?」

『うん!ぜひ☆』

そんな他愛もない話をして、

また泳いで、遊んで、

休憩……

今度は六人で、さっきと同じ場所で休憩してた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ