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始まりの種

第1章 同級生

いつもと変わらない学校


恭介と同室になり三日が過ぎた


好きな相手と同室というのは緊張して寝不足が続いている


ぼんやりと過ごしているうちにいつの間にか昼休みになっていた


と、そこに僕を訪ねてきた人がいた


「廉、隣のクラスの佐伯が呼んでるぞ」


親切に教えてくれたクラスメイトにお礼を述べながら席を立つ


「廉、久しぶり・・・っていうのもなんか変だよな」


そう少しきまり悪そうに僕に話しかけるのは僕の元ルームメイト佐伯智也(さえきともや)


「・・・何?」


と突き放すように話しかける


「何・・・じゃないだろー


せっかく元ルームメイトがわざわざ訪ねてやったんだからさー」


そう言って少し拗ねたように口をとがらせる


身長はそれほど高くない


髪は茶色がかっておりきれいにセットしてある


初めて会ったときはかっこいいと思った


同室になったばかりの頃は話しかけにくい印象があった


しかし、話してみるととても気が合った


まるで昔からの友だちだったかのように今では信頼できる親友だ


その上、智也は時折可愛い表情を見せることがあり噂では隠れフャンがいるとかいないとか・・・・










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