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陽だまりの家

第2章 自分の確かな居場所

私達3人は全員ピアスの穴を開けている

母が早速身につけていたので、

私も付けることにした



私は要らないと言ったのだが

母と茜はその分のお金をよこしてきた



すると

「お金もお支払いしたことだし、付けるかな〜」

嬉しそうに茜はいそいそと付け始める

「アンタも付けるのかい」

母が笑いながら言う

それに対して

「折角、2人が付けるんならね。何か、いつも繋がっているみたいでいっしょ。」

茜は3人お揃いが嬉しいのか、満面の笑みでそう言う


「可愛いとこあんでしょ」

母はそんな茜の頭を優しく撫で

つられて嬉しそうに笑う




こんな風に母も姉とも仲良く出来て幸せだと、

私は改めて思う


その日1日で母は

「アンタとお姉ちゃんが居てくれて良かった」

何度も繰り返し言っていた

母の

「幸せだ」

その優しい笑顔と言葉を見ることができ、

聞くことができ、

これ以上の幸せは無いと思った


それから少し経つと晩御飯の支度を手伝い終えた茜は

仕事が終わる彼氏を迎えに行くと

帰って行った



因みに、その日の晩御飯のメニューはシチューだった


母と2人でご飯の上にシチューをかけて食べた







そんな時間を過ごしたお陰で、良い気分転換になり

色々な不安も少し和らいだ







色々、悩み

目を逸らしたくなるが

些細な事に励まされ、

これもこれから歩んで行く長い人生だと思われる中での

小さな事に過ぎないと思える



自分の経験になり、未来の自分への確かな一部となる



まだ難しいが

頑張ってみようと思えた



今日は母が仕事へ行くまでの間

朝、少しだけ早起きし

話をする約束をした








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