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陽だまりの家

第2章 自分の確かな居場所

母が仕事場へ出掛けた後

私は居間で暫くぐーたらしてから

愛犬のテトの散歩の準備をいそいそと始める


その時ー………


新しく用意した自分の服の長袖に手を通した瞬間

左手首に付けていた2つのうちの1つの数珠がバラけてしまった

私は数秒固まってしまい

バラけた数珠を見て何とも言えない悲しい気持ちになった

その数珠は前にも1回バラけており、

落ちた数珠の一部を拾い

知人に数珠屋さんをやっている人がいたので

頼んで直して貰ったのだ


なので、今回で2回目と言うことになる



よく、数珠がバラけると良くない事が起こる

災いから護ってくれたとか言われるが


私の場合はただ、線が古く

のびてしまったからなのだ



まぁ、バラけた数珠の一部を塩水に浸けて

月光浴させると良いとも聞いたので

後日やってみて

ネックレスにでもしようかなと考えている



そんな事をしていると

あっと言う間に時間が過ぎてしまい

気が付いたら

日が沈み、夕方の17時に時計が回っていた




明日は学校で、新学期だと言うのに

課題も終わっておらず

部屋も酷い有様になっていた



(まずは、部屋の掃除だな…)

そう思いつつ

(15分位休んだら、やるか)



そんな事を考える私だった









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