
純情王子のバージンロード
第1章 ドリーム 優side
俺は侑真に勃起を悟られないように
慌てて脳内でお経を唱えながら、
侑真の方を見ないようにして話しかけた。
「で、校内で発生した切り裂きジャックの正体をつきとめてほしいんだな。
まったくその被害状況を繊細かつ大胆に想像力をかきたてる描写をしやがって。おかげでよけいな妄想しちまったじゃないか・・・。_」
「ご明察だよ北園君。」
静かに持っていたティーカップを机に置くと、会長席に座っていた侑真は立ち上がって滑らかに人差し指を俺の股間方面に指差したので、
・・・勃起がバレてんじゃないかって冷や汗ものだ。
実際はいつものようにちょっとオーバーな身振りでカッコつける彼女のいつもの仕草だった。
「我が校で起こったこの痛ましい切り裂き事件に依り、女子生徒Aはなんとか貞操の危機は免れたものの心の傷と新しい制服代の負担を背負った」
そう言ってハンサムな彼女の目から溢れた一筋の涙は
極度の貧乏のせいで金にがめつい侑真のことだからきっと前者より後者、数枚の万札の行方に思いを馳せているに違いない。
慌てて脳内でお経を唱えながら、
侑真の方を見ないようにして話しかけた。
「で、校内で発生した切り裂きジャックの正体をつきとめてほしいんだな。
まったくその被害状況を繊細かつ大胆に想像力をかきたてる描写をしやがって。おかげでよけいな妄想しちまったじゃないか・・・。_」
「ご明察だよ北園君。」
静かに持っていたティーカップを机に置くと、会長席に座っていた侑真は立ち上がって滑らかに人差し指を俺の股間方面に指差したので、
・・・勃起がバレてんじゃないかって冷や汗ものだ。
実際はいつものようにちょっとオーバーな身振りでカッコつける彼女のいつもの仕草だった。
「我が校で起こったこの痛ましい切り裂き事件に依り、女子生徒Aはなんとか貞操の危機は免れたものの心の傷と新しい制服代の負担を背負った」
そう言ってハンサムな彼女の目から溢れた一筋の涙は
極度の貧乏のせいで金にがめつい侑真のことだからきっと前者より後者、数枚の万札の行方に思いを馳せているに違いない。
