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俺が教えてやるよ。

第1章 可愛いね、お姉さん

次の日―――
「あのーすいません」

「はい?」

何やら、教室前で聞こえる男女の声。

耳を澄ましても、昼休みというのもあって、周囲が騒がしくて会話の内容までは聞き取れない。

《キャー!!》

同時に聞こえる、黄色い声。
何なのか、あたしには関係ないけど、青春中ですか?唇をとがらせて、トントンとシャーペンで机をつつく。

「桃香さんっていますか?」

「え?あー桃香さんなら、あそこに。桃香さーん!」
え……?桃香さんて……?名前を呼ばれて、顔をあげると…。

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