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俺が教えてやるよ。

第1章 可愛いね、お姉さん

『聞いたって…』

「会いたくなっちゃったから」

『え…?』

「お姉さんにまた、会いたくなった」

…神様、空耳ですか?
あたし今、この可愛い後輩に、甘い言葉を言われてません?

『名前、何だっけ?』

「優李だよ、お姉さん」

『あぁ…優李くん』

さっきから思ってたんだけど……。

『あの、優李くん?』

「なぁに?お姉さん」

『その顔どうしたの?』

「えっ?」

女の子みたいにキラキラした笑顔。

「なにか変ですか?」

『いや変ってゆうか…』

「ってゆうか?」

『あたしに、そんな笑顔を向けないで…ください』

「えっ?」

『お願い、優李くん』

あたしの言葉にポカンと今度は優李くんが口を開いた。

「そんなこと言われたの、初めてだ」

優李くんは、へへッ、と照れたように笑った。

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