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第3章 想い




俺は雅紀が言ったように



彼の実家の前を通った。





中華料理店だった雅紀の実家には


シャッターが下ろしてあり、



ポストの中には溢れるくらいの手紙。


「そんな…」



思いも寄らなかったことだった。



手紙の内容は




全て借用書で…



俺は今雅紀がどういう状況なのかわかった。



実家にいないってことは…複数の借金取りから
逃げているに違いない。


でも、そのことを知ったところで
今の俺には何もしてやることなど出来ないんだ。


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