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第3章 想い
街に出て、人混みの中で俺は雅紀の後ろ姿を探した。
髪の毛は少し茶色ってぽくてさらさらで、
顔は小さくて黒目が大きくて
後ろ姿は細身のくせに大きくて
背が高くてスタイルがよくて。
雅紀の特徴を思い返す度に胸の中から込み上げてくるような感覚が俺を襲った。
「…っ」
どれくらい歩いたのだろうか。
実家からずっと離れた所にあるネオン街に来ていた。
噂では聞いたことがあったがこんなにも異世界感があるとは思わなかった。
早くここから立ち去ろう。
俺には関係ない場所だと判断し、歩き出した瞬間
「…え…?」
そこには高級感のあるホテルと
探していた人の姿だった。