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第2章 2.再会


まあ、そんな感じで時は流れて。




俺はダブることなく大学を卒業した。




いや、別にダブる可能性があったわけじゃないけど笑





「櫻井!」



「おう!…今日で終わりだな」



「そうだな笑 お前といれて楽しかったよ」



「二宮はこれからどうすんの?」



「さあね?笑 櫻井は?」


「さあな?笑」



2人でバカみたいに笑う。



「結局どうなんだよ笑」


「俺は親父の会社継ぐよ」



「俺は…芸能界入ろうかなって思ってるんだ」


「二宮なら絶対いけるっしよ!頑張って!応援してるから」


俺が彼の肩をポンと叩くとにっこり笑って


「櫻井も…今以上の会社にできる奴だと思うから!」


なんて言った。



「俺の親父のことしってたの?なんで…」


「俺は櫻井自身が好きでそれに家系なんて関係ないでしょ?」


「なんかお前いいやつだな笑」


「なんだよ!知らなかったのかよ笑」


今度は彼が俺の肩を叩いた。


「いってぇな〜!」


なんて笑い合う。





「…じゃあ、俺…もう帰るわ」



「おう!また遊ぼうな?」


「うん!じゃあねー!」



お互いが 別の道を歩いていく。



笑い合えることを願って。





成功することを願って。

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