テキストサイズ

ドラクエ短編集(クリアリ)

第1章 クリフト的運動不足解消法

「!!」

突然の甘い囁きにアリーナの身体はびくりと反応してしまう。

「もう効いてきたみたいですね…」

さっきまでの優しそうな雰囲気はどこへやら、ねっとりと妖艶な雰囲気を纏うクリフトはアリーナを舐めるように眺めた。
アリーナは、蛇に睨まれた蛙のようにその場に動けなくなる。

「そんなに怯えなくてもいいですよ…今回のは緩効性ですから…」

クリフトはその細く長い指で、アリーナの柔らかくみずみずしい唇をそっとなぞる。
たったそれだけなのに、アリーナの頬は上気してほんのり桃色に染まる。

…ずるい。

アリーナは思う。
クリフトは、彼女の弱いところ、弱い責め方を知っている。だから、媚薬の力など借りなくとも彼女を蕩けさせることは容易だ。
それなのに、あえて媚薬を使って彼女をさらに恥ずかしい姿にしていく。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ