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「ひゃ…！」

耳たぶを甘噛みされ、ぞくりと身体をわななかせるアリーナ。

「だから、そうじゃな…！」

何とか反論しようとするアリーナを、クリフトはひょいと抱え上げる。そしてそのままベッドへ向かう。

「ちょ、クリフト…っ！お、降ろしてよっ」

じたばたするアリーナをものともせず、涼しい顔でクリフトは笑う。

「ちゃんとベッドに降ろしてあげるから心配しないで下さいよ」

「そうじゃなくて！」

「大丈夫、大丈夫。くたくたで動けなくなるくらい運動して下さってかまいませんからね」

よいしょ、とクリフトはアリーナをベッドに下ろす。同時に彼女に覆い被さるように上から押さえ込む。

「さて…始めましょうか」




次の日。

謁見の間で公務にのぞむアリーナ姫は、いつになくぐったりとお疲れの様子だったとさ。



−−おしまい−−