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雪の日の空に

第2章 変化

驚いてこちらを見る美咲にエレベーターで偶然一緒になった事を話すと、テーブルの下で小突かれた。

まさかこんな風な会うなんて、考えてもいなかったので、話す必要もないと思っていた。

それに、特に目立った特徴もない私の事をあの時一度だけ一緒のエレベーターに乗っただけで覚えているなんて。

はやり営業職は人の顔を覚えるのが得意なのだろうか。

下田さんは美咲狙いなのだろう。

お酒が進むにつれて、美咲へのアピールが強くなっていく。

美咲は塩沢さんに助けを求めるような形で自分をアピールしている。

ヘッドハンティングで海外支社から来たイケメン、と聞いていたので、もっと嫌味で偉そうな性格なのかと勝手に想像していたけど、全くそんな事はなく、2人の話しを聞きながら自身も楽しそうにしている。

こう言う場が苦手な私はたまに話が振られると、ただ相槌を打つぐらいで、自分から話をする事はない。

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