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雪の日の空に

第2章 変化

明日も仕事と言うことで、一同解散する事になった。

一刻も早くこの場から立ち去りたい私は、電車の時間だと言って1人駅に向かった。

あの人がいつも立っている橋の上には、誰の姿もない。

こんな時間にいるわけがないのに、少し期待している自分が居て、少しバカバカしくなった。

人が周りにいない事を確認してから、あの人がいつも見ている景色を見てみたいと不意に思い、あの場所に立ち、空を見上げてみた。

当たり前だけど、黒い空以外何も見えなくて、たまに雲の影から月が覗くぐらいだった。

私はいったい何をしているのだろう。

何も知らない人の事をこんなにも知りたいと思う私は、最近変だ。

目を閉じて思い切り深呼吸すると、誰かの気配がしてそちらを向いた。

「あ…。」

そこには少し驚いた様な顔をした塩沢さんが立っていた。

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