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雪の日の空に

第3章 似た顔

脱いだ服は洗濯機に入れて洗うように言われる。

「その辺自由に使って。俺ちょっと出てくるから。」

しばらくすると、ドアの閉まる音がして、塩沢さんが出掛けて行ったのが分かる。

なんでこんな事に…。

他人の家で一人残される何て初めての経験で、どうしていいのか分からない。

とりあえず塩沢さんが戻って来る前にシャワー終わらせなきゃ。

急いで服を脱ぎ、言われた通りに洗濯機を回した。

適当にシャワーを終わらせ、渡された男物のスウェットに着替えた。

180センチ以上あると思われる塩沢さんの服は、158センチの私には大きすぎる。

ズボンは、ウエストが大きすぎて手を離すとストンと落ちてしまう為に履く事すら出来ない。

でも、上だけだと膝上のワンピースみたいで明らかにいやらしい。

どうしよう…。

座っていれば、なんとかなるか。

ウエスト部分を持ち上げて、リビングまで移動した。


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