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雪の日の空に

第4章 表と裏

差し出したハンカチをそっと受け取り、涙を吹いた美咲は少し落ち着いたようだった。

「ねえ、美咲。どういう事?私の事、もう嫌いなんじゃ…。」

「嫌い?なんで?…ゆきは自分の事言わないから、何か悩んでても分からない。今だって1人で抱え込んでるでしょ?」

確かにいつも聞き役で、自分の話なんてしてこなかった。

「こんな噂が立つまで、佑月さんとの事何も知らなかったなんて、そんなに私って信用できないかな?」

驚いた。

もしかして…。

「心配してくれているの?」

「当たり前じゃない!私達友達でしょ?」

ああ、私ってなんてバカなんだろう。








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