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雪の日の空に

第4章 表と裏

それは、まだ私が高校生のころ。

普通の女子高生だったら、恋とかオシャレとか、凄く興味がある年頃。

毎朝、髪型やスカート丈をきにして、いかに自分を可愛く見せようかなんて思ってた。

学校で人気の憧れの先輩もいて、どうにか彼女になりたいなんて考えて

周りの友達の後押しもあって、その先輩ともどんどん仲良くなれた。

高校2年の夏に、先輩から告白されて付き合うことになると、周りの態度が一変した。

「最近、ゆき調子乗ってない?」

「先輩と仲良くなれたの誰のおかげだと思ってんの?」

「2年のくせに3年に手ぇだしてんじゃねぇよ!」

仲の良かった友達はどんどん離れて行って

ありもしない噂をたてられ

どんどん孤立していく私をみんなは嬉しそうに嘲笑った。

そんなある日だった。

先輩からのメールで呼び出され向かった先で待っていたのは、数名の見知らぬ男達だった。

「ねぇ、誰とでもヤるってマジ?」

「へえ、かわいいじゃん。俺らとも遊ぼーよ。」

今思い返してもゾッとする。

手足を押さえつけられ、知らない男の手が、唇が、私に触れる。

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