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雪の日の空に

第5章 再スタート

それに佐月さんには、大切な人がいると思う。

私と同じ名前の…。

大切な人が。


テーブルの上に携帯と名刺を並べ、昼間美咲に言われた事を思い返していた。

向こうから電話してと書いて渡したのだから、問題はないと思う。

でも、今日?

そんなにすぐに電話しても良いのだろうか。

それに、今忙しいかも知れないし

明日は日曜日だし、きっと仕事もあるはず。

時計を見ると10時をまわっている

こんな時間に電話したら迷惑だよね。

それに、何を話せばいいのか分からないし…

とりあえず、登録だけでもしようかな。

携帯を手にし、ダイヤルから番号を入れ、登録ボタンを押す。

「あれっ!?どうしよう、発信になった!やだ!」

慌てて電話を切ろうとした時、電話越しから声が聞こえて、恐る恐る耳を当てた。




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