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雪の日の空に

第5章 再スタート

「それだけ?」

月曜日。

美咲に報告を急かされ話すと、呆れたように言った。

「でもまあ、ゆきも今大変だし、それどころじゃないよね。」

あぁ、忘れてた。

美咲との事ですっかり解決したと思っていたけど、他の女子社員はまだ誤解しているんだよね。

オフィスにいくと週明けで忙しいって言うのに、私のデスクの上はいつも以上に資料が山積みだ。

嫌がらせだ。

もう、こんなの今日中に終わるとは思えない。

仕方なくデスクに溜まった仕事をひとつずつ片付けていく。

気づけば、オフィスに残っているのは私だけで、辺りは静まり返っている。

終電までには終わるよね…。

大きく伸びをすると、また仕事に集中した。

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