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雪の日の空に

第5章 再スタート

女同士は色々面倒だから私は被害を受けているけど

こういう場合男の人は特に気にしたりしないのかな?

噂の相手が私なんて、塩沢さんだっていい迷惑だろうに。

塩沢さんが何も気にしていないならいいのだけど、思い切って聞いてみようかな。

「あの噂さ.…。」

口を開きかけたところで塩沢さんに先を越された。

「あ、あの、すみません。迷惑かけてしまって。」

「謝るなって、俺は構わない。永橋さんは嫌?俺と噂されんの。」

嫌?

真っ直ぐな瞳で見つめられる。

こう言う雰囲気は少し苦手だ。

「正直…塩沢さんはモテるので困りますね。周りの女の子達も誤解してて。私達本当に何も無いのに…。」

彼女達は私の話なんて聞く気も無いだろうし信じないだろう。

でも、塩沢さんが誤解を解いてくれれば殆どの子達は信じると思う。

やっぱりね、あんな女と付き合うなんてあり得ないんだよって。


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