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雪の日の空に

第5章 再スタート

「あの、何か言われたら塩沢さんからちゃんと説明してもらえませんか?」

遠慮気味に顔を見上げると、こちらを見つめたままの目が少し細められた。

「何を?どう説明すればいい?」

威圧的な瞳に捕らえられて動けない。

「ど、どうって、本当の事を…」

次の瞬間腕をぐっと引かれ一瞬のうちに彼の腕の中へ収められた。

「ちょ…塩沢さん?」

振り解こうにも力の差がありすぎて無理だ。

「や、やめてください。」

少し腕の力が緩み、その隙に少し体を離した。

「っん…。」

強引に唇を奪われ抵抗する私は、少しでも離れようと 後ずさりする。

そんな事関係無いとばかりにジリジリと壁際まで追い詰められた。

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