
雪の日の空に
第6章 恋心
「んー、終わったぁ!」
今日もまた私1人の空間で、思い切り腕を伸ばした。
時刻は20時
終電には余裕で乗れる
急いで支度をして、会社を出る。
よかった、今日は会わなくて済んだし早めに終わった。
軽い足取りで歩いていると、カバンで携帯が鳴った。
画面に出た名前にどきりとした
佐月さん…
恐る恐る携帯を耳に当る
「もしもし?」
「あ、ゆき?お疲れ様。」
佐月さんの声…
なんだかホッとするな
「お疲れ様です…。」
「ゆき?元気ないね、どうした?」
電話越しでわかってしまうなんて
どれだけ疲れた声をしていたのだろう
「あはは…、気のせいですよ」
ううん、気のせいなんかじゃない。
気づかないで欲しかったな
佐月さんの声は優しすぎて
胸の奥がいいようのない違和感で支配されそうだ
「もしかして、お腹空いてる?だから元気ないのかな?」
お腹…?
子供のような質問をする人…。
でも、忙しくてお昼もまともに食べていない私のお腹は案の定ペコペコで、佐月さんに言われるまで気づかなかった。
「そうかもしれません。」
「そう、じゃご飯、食べに行こうか。迎えに行くから、じゃ。」
え…
突然切られた電話を呆然と見つめる。
迎えにって…どこに?
今日もまた私1人の空間で、思い切り腕を伸ばした。
時刻は20時
終電には余裕で乗れる
急いで支度をして、会社を出る。
よかった、今日は会わなくて済んだし早めに終わった。
軽い足取りで歩いていると、カバンで携帯が鳴った。
画面に出た名前にどきりとした
佐月さん…
恐る恐る携帯を耳に当る
「もしもし?」
「あ、ゆき?お疲れ様。」
佐月さんの声…
なんだかホッとするな
「お疲れ様です…。」
「ゆき?元気ないね、どうした?」
電話越しでわかってしまうなんて
どれだけ疲れた声をしていたのだろう
「あはは…、気のせいですよ」
ううん、気のせいなんかじゃない。
気づかないで欲しかったな
佐月さんの声は優しすぎて
胸の奥がいいようのない違和感で支配されそうだ
「もしかして、お腹空いてる?だから元気ないのかな?」
お腹…?
子供のような質問をする人…。
でも、忙しくてお昼もまともに食べていない私のお腹は案の定ペコペコで、佐月さんに言われるまで気づかなかった。
「そうかもしれません。」
「そう、じゃご飯、食べに行こうか。迎えに行くから、じゃ。」
え…
突然切られた電話を呆然と見つめる。
迎えにって…どこに?
