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雪の日の空に

第6章 恋心

佐月さんは私の手を引く様に少し前を歩いている。

「あのっ、どこへ行くんですか?」

後ろ姿に尋ねると、にっこりと振り向き今度は私の歩幅に合わせるようにして歩いてくれている。

だけど私の質問には答えてくれない。

しばらく歩くと、佐月さんの歩く足が止まった

「ここだよ。」

温かみのあるたたずまいのお店。

お店の前にはパスタやピザなどのメニュー看板がでていて、イタリアンレストランだと言うのが分かる

店内に入ると、男性スタッフが席まで案内してくれた。

「ステキなお店ですね。」

「ここのパスタ、美味しいんだ。」

メニューを嬉しそうに説明する佐月さんは、なんだか子供の様だ。

彼の笑顔を見ていると、私まで笑顔になる。

私は佐月さんにオススメしてもらった海老とトマトのクリームパスタ

佐月さんはアサリのボンゴレパスタを注文した。

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