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雪の日の空に

第6章 恋心

佐月さんは、早々パスタを食べ終わるとその後はずっと私の食べる姿を見ていた。

気がつかないフリをして、黙々と食べる。

「ほんと美味しかったです!」

「じゃ行こうか。」

余韻もなく素早く立ち上がると、伝票をもって、お会計を済ませてしまった。

急いでバックから取り出した財布を見て、佐月さんはにっこりと笑う。

また笑顔の圧力。

「でも…。」

男の人におごってもらうなんて、デートでしか考えられないと思っていた。

私の小さな抵抗も虚しく、足早にお店を後にした佐月さんの後を追う。

「佐月さん、ごちそうさまです、今度は私がご馳走しますね。」

前を歩いていた佐月さんが振り返り、少し驚いた後また笑う。

「ゆきって変わってるね、そんな事言う子初めて。」

「そ、そうですか?」

何か間違えたかな?

恥ずかしくなって下を向いた。

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