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雪の日の空に

第6章 恋心

また少し胸が痛い

チクチクと刺さる何かが私を苦しめる

佐月さんは、私が塩沢さんを好きだと勘違いしている

塩沢さんとはあんな事があったから意識はしているけど好きかどうかと聞かれたら、よく分からない。

「私が悩んでるのは、塩沢さんと付き合ってるって勘違いされて起こってる事で、好きとかそう言うんじゃ…」

「でも、ゆづはゆきの事…。」

そう言って少し考え込んだ後、ブハッと吹き出す様に大笑いしだした

「ゆきってほんと変わってる!ゆづが自分から好きになって片思いなんて初めてじゃない?」

オロオロとする私を尻目にお腹を抱えて笑い続けている

「じゃ、ゆきはその誤解を解きたいって事?」

「はい…。」

恐る恐る答えると、佐月さんは涙を拭きながら呼吸を、整えた

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