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久しぶりの感覚に少し動揺する

佐月さんの言葉に胸がキュっと締め付けられる

塩沢さんにドキドキした感じとは違う感覚だ

「俺とだと不満かな？」

顔を上げてフルフルと横に振る

不満とかじゃない

でも、フリって事は本当に付き合うと言う事は無いのだろう

そんな事、佐月さんには最初から有り得ないのだ

だったらフリでも何でも良いのかもしれない

「いえ、佐月さんが迷惑でなければ…。」

振り絞る様に笑顔を見せると、佐月さんも笑顔で答えてくれた

「じゃあ、早速。佐月って呼んでね？」

「え！？」

あのまま流れた話しだと思っていたのにここでまたこの話になるなんて…

呼び捨てなんて恥ずかしくて言えないよ

「言えないなら仕方ないなぁ、無理やりにでも言って貰わないと。」

私が口ごもっていると、佐月さんの大きな手が私の肩に伸びてきた