
雪の日の空に
第2章 変化
噂の彼の配属先は営業課。
美咲は受付で姿を見れるとあってか、少しでも自分を売り込もうと日々頑張っている。
5階にある営業課は、私の所属するデザイン課の上にあるため接点はほとんど無いが、同じ部署の女の子達はいつでも彼と遭遇してもいいようにと、余念がないようだった。
「永橋、これ営業。」
課長の言葉に女子社員の視線が一気に私に突き刺さる。
「永橋は興味なさそうだよな。」
その雰囲気を知ってか知らずか、営業課に向かう私の足が、伊藤さんの声で止まった。
「いや、男とかそういうのにさ。」
不思議そうに見上げる私にそう付け加えた。
「そうですね。かといって女性に興味があるわけではありませんが。」
真顔で返す私に吹き出した伊藤さんのお陰で、痛く突き刺さっていた視線はいつの間にかどこにも無くなっていた。
美咲は受付で姿を見れるとあってか、少しでも自分を売り込もうと日々頑張っている。
5階にある営業課は、私の所属するデザイン課の上にあるため接点はほとんど無いが、同じ部署の女の子達はいつでも彼と遭遇してもいいようにと、余念がないようだった。
「永橋、これ営業。」
課長の言葉に女子社員の視線が一気に私に突き刺さる。
「永橋は興味なさそうだよな。」
その雰囲気を知ってか知らずか、営業課に向かう私の足が、伊藤さんの声で止まった。
「いや、男とかそういうのにさ。」
不思議そうに見上げる私にそう付け加えた。
「そうですね。かといって女性に興味があるわけではありませんが。」
真顔で返す私に吹き出した伊藤さんのお陰で、痛く突き刺さっていた視線はいつの間にかどこにも無くなっていた。
