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自業自得少女の恋物語

第2章 少しずつ崩れて変わってく

1日後の合奏。

二人でやるマリンバの場所は私が入れるような空気ではなかった。

とても楽しそうで幸せそうなゆうた先輩とまな先輩。

ゆうた先輩は私のことを気にもしなかった。

ずっとずっと話してばっか、笑ってばっか、ちょっかいかけてばっか。

もう見てられない。


私はその日から2人を避けるようにした。

少し構ってもらいたくて、バカなのはわかってる。でも私の気持ちを少しだけ、ほんの少しだけでいいからわかってほしい。



「はあー。」

私は高いところにある窓から段差に足をかけてみていた。

「そんな小さい身長で外なんて見れるのかー?」

「…見えますよ。」

「ちっさいくせにでかいって思いこんでるのー?笑」

「まな先輩ー!そんなんじゃないです😅」

ゆうた先輩とまな先輩が私をいじってくる。

2人でっていうのがこれまた嫌だ。

「なしたのさー」

ゆうた先輩が私の横に来て心配する。

「…最近無性にイライラするしなんか病んでるんです。」
「え?」
「毎年何回かはあるからすぐ元に戻りますよ。心配いりません。」
「そかそか。」

2人とは一緒にいたくない。
できればゆうた先輩とまな先輩の二人きりにしたい。
私なんて邪魔。

「帰ろ〜。」

「おっ帰るんかい。」

「ちょ、私を置いてくなあ!」

「え?笑笑」

2人でいればいいのに私が帰ろうとしたら二人ともついてきた。

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