《番犬女》は俺のもの
第1章 生徒会の番犬
ドサッ
シュボッ
ボボッ
…説明しよう
まず、持っていたエロ本を焼却炉に投げ込み
ポケットから取り出したマッチに火をつけ
その火でもってエロ本に着火したのだ。
初めは小さかった火が本に燃え移り、燃え広がり…そしてパチパチという音を出して表面を黒く焦がしてゆく──
いかがわしい写真集がただの炭に変わるまでの長い間、茜は微動だにせずじっと見ていた。
その表情すらも変えないまま…。
パチ パチ....パキッ
そして火が消える。
それを確認した茜は、来た道をUターンして校舎へ戻っていった。
「……」
青ざめる男子たち。