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《番犬女》は俺のもの

第8章 手段は選ばない



「…茜さん、どうして反撃しないの?」

零は彼女に問いかける。

似たような質問を…おとといしたばかりだったが。


「花崎さんがいるから? 」

「──…」

「…彼女の前で暴力をふるって怯えさせたくないから? 」

「…それもあるが違う」

「……」

「約束したからだ」





「──…!」


二人の会話を聞いていた梗子はその時思い出した。


あの屋上での茜の言葉──



《暴力沙汰にはしないから》




茜ちゃん……!!



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