《番犬女》は俺のもの
第16章 新婚生活 開始!?
茜がアルバイトを始めたのは高校生になってすぐの春だった。
いろいろな職種がある中で、愛想のなさを自覚していた彼女は接客業を避けた。
《 高収入 短時間 学校帰り 》
検索~
ポチっ
パソコンで調べた結果は、いかがわしい種類のお仕事がたくさんヒットしてしまったが(汗)
そして最終的に、仕分けという力仕事に決めた。
ここは彼女の家から遠くもなく、時給もいい。さらに帰宅後に三時間という短時間でのバイトも許してもらえた。
なによりこの仕事なら、わざわざお金を払ってジムに通ったりしなくても効率よく身体を鍛えられるのだ。
「……ハァ」
最後の段ボールを運び終わった茜
「お疲れ様でしたー」
皆と同じように額に巻いたタオルをとって他のメンバーに礼をしながら彼女は倉庫を出た。