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《番犬女》は俺のもの

第17章 ライバルな転校生



ハルクは目当ての相手を見つけて、《彼女》の席に向かって机の間をぬうように歩いてゆく。



ドキドキ…



「──え?」


さりげなく見守っていた男子が目を見開いた。



そっちは駄目だ…!!


「転校生‥っ、それだけは」


この学園のタブーに、何も知らない転校生が踏み込もうとしている──。






「やぁ、久藤サン」


「──…なんだ転校生」



シャーペン片手に

茜は真横に立ったハルクを見上げた。



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