《番犬女》は俺のもの
第18章 おちゃらけプリンスの正体
“ 好きで喧嘩をしてきたわけではない… ”
噂に振り回される軟弱な男たちに腹が立つ。
(その噂は真実だが)
だがそのお陰で、彼等は私に近づこうとしない。男嫌いな自分としては都合がいい。
それに、花崎さんのためにもそんな私の存在が便利でいいだろうから。
──よしとしよう。
「アカネはこの学校のボスだ」
「よせ…馬鹿野郎」
1組の前で話す茜とハルク。
そこに現れたのは……
「──…!?」
キラキラ キラァ
上半身、裸の
「何やって…っ」
「きゃ!」
「…篠田くん//」
廊下が一瞬にして騒がしくなった。