《番犬女》は俺のもの
第4章 Rock oN!!!
「──俺は君に興味あるよ」
「……!?」
「…なんか、面白いし」
「……、そうかとても迷惑だありがとう」
カラコンと見抜いた茜は、そのまま零の瞳を恥ずかしがることなくまっすぐ見ていた。
そのまま…彼女は目線を外さない。
ただその目線は鋭かったが──。
「俺、こんなに長い間見つめられたの初めて」
「…ふっ、お前は楽天家だな…」
「──また、か」
「……ッ!?」
──突然
茜は顎を掴まれた。
上向きに顔を固定されて
二人の顔がさらに急接近した
思わず彼女の手が抵抗しようと動いたのだが、その右手を彼がふせぐ
「……っ」
ゴチンと互いのおでこがぶつかる