《番犬女》は俺のもの
第25章 みとめない!!!
「ハルクみたいな男は信用できない…!! あいつが花崎さんに関わるなんて事は、認められない」
「……」
「花崎さんの人の良さに付け入ろうとしているんだな…っ くそッ、卑怯な」
「…そう…かしら」
梗子を困らせるハルクが許せない。
悪態をつく茜は、ハルクが立ち去った道に顔を向け直す。
“ ひっ捕まえて、後悔させてやる… ”
「──…はーい」
「な…ッ」
「そこまでっ、…ね。茜サン」
唐突に
後ろからバシーッンと両肩を叩かれた。
それは結構な重さでありまして
後ろ向きに転けそうになった茜は、慌ててバランスを取り直す。