《番犬女》は俺のもの
第30章 茜さんは、俺のもの
こんな状況で、汗がどうなんて呑気なこと…考える余裕なんか無いのに…っ
「…篠田 その…! …さっきは久し振りに暴れたから……ッ ハァ、汗をかいたんだ…で……ッ」
「──…汗? フ…、生々しいこと言っちゃうんだねぇ茜さん」
「…な…//」
「興奮する、…ジャン」
乳首に這わしていた舌を、谷間に移動させて…下からひと舐め。
そして鎖骨のあたりに強く吸い付いた。
「俺だって熱いよ…!! …茜さんのカラダがこんなになっちゃってるから…」
唇が離れた場所には、赤い痕。
そしてすぐ隣にも…同じ痕を。
リップ音とともに彼女の肌を吸引しながら滑ってゆく。
「…っ、はぁ、…でもそんなに、気になるんなら……俺が洗ってあげる」
「…はぁ…!?」
「ちょうど隣は……ねぇ?」
試すように囁いてくる。
いつになく低く、語尾の震えた声で──。