《番犬女》は俺のもの
第30章 茜さんは、俺のもの
「それは流石に……!!」
二人で風呂は抵抗がある。
「別に俺はどっちでもいいけど」
零の片手が
そっと茜のショーツまで下りて、端を軽く引っ張った。
「…どっちにしても茜さんの身体は…ッ はは…、全部見てあげる。上から下まで……ぜんぶ」
エロい顔で笑っている。
「…ッッ // だから前も言っただろう…ハァ ハァ…、そこは汚い……って」
「だから前も言ったでしょう? …っ、男はみーんな…ハァ、チュッ、──…変態だよって」
言いながら胸に吸い付いてくる。
茜はもう、洗面台についた手では、自分の身体を押し返せなくなってきた。
「…見たいんだよ…‥、茜さんの…他の奴が知らないトコロ。…恥ずかしがる顔も怒る顔も、…可愛く喘ぐ顔もさ……」
零のその妖艶な笑みは
狂気じみているともとれる。
ナイフに反応した時のとはまた別の
危ない表情──。
“ こんな俺でも、受け止めるんでしょ? ”
こんな俺の愛を、受け止めるんでしょう。
茜さん……。