《番犬女》は俺のもの
第30章 茜さんは、俺のもの
「……っ」
「そんなに固くならないでよ」
安心させるように唇を押し付ける。
「ああ ごめん、冷たかった?」
零の髪の毛から滴る水が彼女の肌を濡らした。
当たり前──今は12月だぞバカ野郎。
誰が好んで水を浴びるか。
ただでさえ…真冬のバスルームは寒いんだ。
「寒がる茜さんに冷水攻撃か…、そんなプレイも悪くないかも」
「──!?」
「……フフっ、はは…、嘘だよ」
ほら、と言って、零はほどよく温まったシャワーを彼女の肩からかけていった。
肩にかけられた湯は、その大半がタイルに零れながらも、少しずつ身体をつたい降りて腹部を…そして下半身も濡らしていった。
「ヤバ……」
声を漏らしたのは零だ。
“ この光景はヤバくない? ”
「見てよ茜さん、下着が濡れて……透けてる」
「…はぁ!?」
「俺、ホントに変態になりそう」
「…や…ちょ、見るな!」
「わかった。代わりに……触らしてね」
零の手が、覆うように秘部に添えられた。